新着情報
What’s New
2024.7.8(月)
NEW
【プレスリリース】タンパク質結晶に分子を閉じ込め反応過程を可視化 -X線自由電子レーザーと量子化学計算による高精度解析-
2024.7.3(水)
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【広報】南後恵理子チームリーダーの研究活動が、本務先の東北大学にて「TOHOKU University Researcher in Focus」として紹介されました。
2024.2.1(木)
【プレスリリース】光合成を担う“ゆがんだイス”型の触媒が、水分子を取り込む瞬間をナノ秒レベルで捉えることに成功!~人工光合成の実現へ大きな一歩~
2024.1.4(木)
【受賞】チームリーダーの南後恵理子教授が日本化学会の学術賞および長倉三郎賞を受賞しました。
2023.12.1(金)
【プレスリリース】光回復酵素による損傷DNA修復反応を原子レベルで解明 -反応中間体立体構造の時系列観察で新たな酵素学の扉を開く-
2023.9.19(火)
【プレスリリース】温度による酵素の構造変化を分子動画撮影 様々な生体高分子のダイナミクスを決定する新たな方法論
2023.6.26(月)
【広報】クローズアップ科学道2023に研究活動について取り上げていただきました。
2023.6.23(金)
【総説】Current Opinion in Structural Biology 誌に最近の微生物ロドプシンの時分割構造に関する総説を書きました。
グループ紹介
我々は蛋白質などの生体高分子をターゲットとして、X線自由電子レーザーによる高空間・時間分解能の動的構造の取得とその解析に関する技術開発に取り組んでいます。
本グループの始まりは2012年で、同時期に文部科学省の委託を受けX線自由電子レーザー重点戦略研究課題「創薬ターゲット蛋白質の迅速構造解析法の開発」(通称:SACLA-SFXプロジェクト)が開始されました。本課題では、超高強度のフェムト秒パルスであるX線自由電子レーザー(XFEL)を用いて、高難度の蛋白質試料を迅速且つ高空間分解能で構造決定するための新たな技術開発を目指しました。岩田想グループディレクターを中心に10を超える研究グループやSACLAビームライン研究者らが連携してプロジェクトを推進し、XFELを用いた蛋白質結晶構造解析であるシリアルフェムト秒結晶構造解析(SFX)のための装置・技術の基盤構築に至りました(2017年3月終了)。
また2014年頃より、「時分割SFX」、別名「分子動画解析」計測の技術開発にも着手し、現在SACLAで行われているSFX実験の主流となっています。XFELの強みは、蛋白質などの分子が素早く変化し、反応を起こす瞬間を捉えることができる点です。現在のところ、実時間の観測で且つ高い時空間分解能の動的構造解析を可能とする手法は、本法が唯一です。2019年には、岩田想グループディレクターを領域長とする新学術領域研究「高速分子動画」が採択され、計算科学、ケミカルバイオロジー、分光学、構造生物学分野など様々な分野からの共同研究者と分子動画解析の技術開発を推進しています。また、創薬等先端技術支援基盤プラットフォーム(BINDS)に参画し、コンサルティングや実験支援を行っています。